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日本のキャンドル

日本にキャンドルが伝わったのは奈良時代といわれています。8世紀、仏教の伝来とともに蜜ロウソクが中国(唐)から渡ってきました。たいへん貴重なものとして扱われ、宮廷や寺院といった特別な場所で使われていました。

9世紀になると中国(唐)との交易が衰退し、蜜ロウソクも姿を消してしまいます。国内では蜜ロウソクの生産はほとんど行われなかったようです。その代わりに、脂を芯に竹の皮や笹の葉で巻いた松脂ロウソクが作られるようになります。

時代は下り、14世紀。『太平記』に和ロウソクが登場します。和ロウソクは、室町時代の後期から作られるようになります。木蝋と呼ばれる和ロウソクは、漆の実から採取したロウで作った漆蝋が使われていました。漆が採れる会津や出羽など東北地方が生産の中心でした。

江戸時代に入ると、漆や櫨(はぜ)を原料とした本格的な和ロウソク生産が始まります。原料を木の実から搾り取り精製し、溶かしたり、天日に干したり…と、製造工程はかなり重労働で技術も必要とされました。江戸時代後半になると、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』の大ヒットに代表されるように旅がブームになります。旅の必需品として提灯(ちょうちん)ロウソクが普及しました。このころになると庶民でもロウソクが手にできるようになります。

江戸時代末期には石油ランプが輸入され始め、明治に入ると西洋ロウソクも輸入され、国内でもパラフィンワックスでのロウソクが量産されました。

大正時代には電灯が急速に普及し、ロウソクの原料はパラフィンが主流となり、昔ながらの和ロウソクは衰退していきます。

昭和に入り太平洋戦争終結後、平和な時代を迎え結婚披露宴でキャンドルサービスなど新たな用途で使われるようになります。
また現在でもロウソクは冠婚葬祭には欠かせない存在です。

平成を経て令和時代。キャンドルは、イベントなどさまざまなシーンで灯されるようになりました。そして、安価な大量生産よりも質を求める思考も高まりつつある昨今、昔ながらの和ロウソクや蜜蝋など自然由来のキャンドルが見直されています。